流「お邪魔します。」


「空輝、体の方は大丈夫?」


空「結愛、それ毎回聞くのか?」


「心配だからしょうがないの。」



ムゥって膨れたら



空「それは、可愛いだけだから意味無い。」



流輝も何故か頷いていた。



流「今日、空輝さんにお話があって来ました。」



そう、いつもは私から声をかけるんだけど、今日は流輝から付いて行くって言ってきた。



空「なんだ?」


流「俺は、結愛ちゃんとは中学の時、
玲欧が倉庫に連れてきて知り合いました。
結愛ちゃんと仲良くなって、俺の過去のこと話しても
ずっと側にいてくれたんです。」

流「1度は離れてしまったけど、
結愛ちゃんを助けたいって
ずっと思ってました。結愛ちゃんの隣は
俺じゃないって分かってます。だから……」


空「……いいぞ。」


流「ありがとうございます。」




なんの話か分からなくてついていけなかった。

流輝が私の方に振り向いた。




流「俺、結愛ちゃんの側にいれてよかった。
俺の過去を受け入れてくれて、
それでも、大切な“友達”だって言ってくれて
凄く嬉しかった。」


「流輝?」


流「……俺は結愛ちゃんのことが好きだよ。
結愛ちゃんのこと俺も大切な“友達”だって
思ってるから。」


「うん!私も、流輝のこと好きだよ。」


流「ありがとう。
……今日は帰るね。
また、明日ね。」



そう言って、流輝は病室から出ていった。



空「結愛、いい友達と出会ったな。」


「うん!」


空「ボソッ…俺だったら、出来ないなぁ。」



空輝が何を言ったか聞き取れなかったけど、優しい顔で私を見るから聞き返せなかった。



本当は流輝の本気、私はちゃんと伝わってた。
流輝の気持ちに応えれないけど、私も流輝が私の側にいてくれて嬉しかったよ。



ありがとう。私を好きになってくれて。