美「…まぁ、いいわ。
あなたに1つ言っとくことがあったの。
私、今の親と一緒にこの街を出てくの。」


「じゃあ、転校するってこと?」


美「そう。ここにいても居心地悪いし。
自分で作ったんだけど。
私のことを知らない所へ行くの。」


「ちゃんと話せたんだね。」


美「えぇ。一応、あなたのお陰だから。」


「私は何もしてないよ。」


美「そう言うと思ったから、お礼は言わない。
手続きは終わってるから、
明日にはいなくなるから安心して。」



そう言って、堀江美雨乃は歩き出した。



美「じゃあね、結愛。」



後ろを向いたまま、そう言って歩いて行った。

私も


「じゃあね、美雨乃。」


そう言って、みんなの待つ屋上へ向かった。