私は自動販売機の前で何飲もうか考えていた。


よし、決めた!


お金を入れようとしたら、

カチャンッ

ピッ

ガッタン

先に買われてしまった。



「……。」



私は横をパッと見た。



「流輝!」


流「はい、結愛ちゃん。」


「え?」


流「え、ミルクティじゃなかった?」


「いや、ミルクティだけど。なんで?」


流「プレゼントをしようと思って。」



私は流輝からミルクティを受け取った。



「ありがとう。」


流「うん。陽翔さんは?」


「えっと、周りの整理?」


流「あぁ、ごめん。俺たちのせいだね…。」


「違うよ。あの人たちが暴れすぎたからだよ。
流輝たちの方は大丈夫?」


流「うん。輝神の人たちが俺たちの分まで
やってくれてるみたい。
申し訳なく感じる。」


「そんなこと感じなくて大丈夫だよ。
こういう事が好きな人たちだから。」


流「ありがとう。」


祈「流輝ー!早く買ってきてよ!」


流「そうだった。買いに来たの忘れてた。」


祈「結ちゃん!流輝、独り占め?」


流「たまたまだよ。」


「祈颯、ケガの調子は?」


祈「うん、全然大丈夫!
晃史の方が暴れてたから酷いかも。」


「そうなんだね。よかった、大丈夫そうで。」


祈「ありがとう。あんなに酷いことしたのに
心配してくれて。」


「……心配はするよ。」