3人が使っていた部屋は荷物が無くなっていて、殺風景だった。



幹部が集まるこの部屋は私と雅だけで沈黙が続いていた。



「……雅。これからどうする?」



私は意を決して声をかけた。



雅「…幹部をあと3人は必要だから探さないとな。」


「うん。」


雅「隼人たちは総長は空輝のままでって言ってたけど
今、不在ってことを外に知られるとまずいから
全てを隠そう。」


「そうだね。」


雅「でも、他の奴らに示しが付かなくなるから……
結愛、空輝が戻ってくるまで代わりをやって欲しい。」


「え!私強くないよ!」


雅「強くなくていい。この場所を守るために
総長の名はここに置いとかないといけないから。
だから、結愛、お願い出来ない?」



そうだよね、総長がいないってなると騒ぎになるから必要ってことだもんね。



「……分かった。」


雅「ありがとう。あとは幹部になれそうな奴らを探すだけか。」


「それなんだけど、少しあてがあるよ。」




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


現在





「それで、その後カルとナル、凌也が仲間に幹部として迎えられた。」