隼「結愛、俺たち輝神を抜けることに決めた。」


「……!?」


私は驚きが隠せず声が出なかった。



隼「結愛は、許してくれたけど俺たちがやったことは
仲間としてチームとして最低なことをしたんだ。
大事なことを俺たちは忘れてたんだ。」


「……で、でも、」



上手く声が出ない。



隼「これは俺たちが決めたケジメだよ。
いくら、結愛が許してもダメなんだ。
輝神というチームに入って、副総長になれて
調子に乗ってた。
だから、俺たちにケジメ付けさせて。」



隼人の決意が固いものだっということが分かった。
私には止めることが出来ない。
止めちゃいけないんだ。



「……うん。」


隼「ありがとう。
悠良と茅陽も抜けることになった。
雅は結愛と同い年だからここに残ってもらう。
それに今後こんな事が起こらないように
雅がいた方がいい。」



私は悠良と茅陽、雅を見た。
悠良と茅陽も隼人と同じ表情をしていた。
雅は、俯いていた。


あぁ、本当なんだと実感する。



隼「このことはまだ他の奴らは知らない。
だから、残りのメンバーが決まったら
他の奴らに俺たちが卒業したことにしといて欲しい。」



私は頷いた。
声を出したら、声が震えて涙が出てしまうから。
隼人たちが決めたことに私が泣いちゃいけない。



隼「結愛……おいで。」



私は隼人のもとに歩いていった。
隼人は私を抱きしめ、私に

「ごめん。ありがとう。」

と言った。


それと同時に私は涙を流し泣いた。




それからその後、茅陽と悠良とも抱き合った。


そして、3人は数日後、自分たちの荷物を持って輝神を抜けた。