空輝は、私から少し離れているけど、守るように戦っていた。
そして、圧倒的な強さを見せた。
空輝はあの人数相手に総長を残し全てを倒した。



孔雀総「流石だね。
じゃあ、これは?」



孔雀の総長がポケットから出したのは銃だった。



空「てめぇ、どこまでいっても汚いな。」


孔雀総「それは褒め言葉として受け取っておくよ。
でも、これでどうかな?」



銃は私に向けられた。



空「てめぇ。」


孔雀総「言ったよ?欲しいって思ったものは
どんな手を使ってでも手に入れるって。」


空「結愛に手を出してみろ!
ただじゃおかねぇからな!」


孔雀総「無理な願いだね。」




バンッ!!!



私は咄嗟に目を閉じた。


誰かに押され、ドンッと後ろに倒れた。
撃たれた痛みは未だにこない……ただ、お腹の付近が生暖かった。



目を開けてみたら……空輝が私の上で倒れていた。
それも、頭から血を流し……



「く、くぅが?」



揺するけど、返事がなかった。



「………きゃあぁぁーー!!!」



私はそこで意識を手放した。