「恭ちゃん……!!」


恭「良かった、間に合って。」


「恭ちゃん、血が!!」


恭「大丈夫。掠っただけだから。」



恭ちゃんは、私を押してその弾丸は恭ちゃんの腹部に当たった。
恭ちゃんから血が流れている。



周りでは堀江美雨乃が喪失になり、雅達が銃を奪い、救急車を呼んでいて慌てていた。私も……。



恭「これで許されると思ってないけど、
あいつらにも結愛にも償えた?」


「違うよ。恭ちゃんの行動は違ってないよ。
私はずっと救われてたんだから!
だから、そんな事言わないで!」


恭「でも、この状況を起こしたのは俺だから。」


「……大丈夫。みんな許してくれるから。
もうすぐ、救急車来るから。じっとしといて。」



私は恭ちゃんの手を握った。



恭「結愛の手は温かいなぁ。」




救急車の音がこっちへ向かっていた。
そして、恭ちゃんの目がだんだんと閉じてきた。



「恭ちゃん!!」