誰か私の呼ぶ声が聞こえた。


誰でもいいや。
私はみんなを裏切ってるんだから。
誰にも信じてもらえないなら、ここにいる意味なんてない。



ビチャッビチャッ



グイッ



バシャンッ




?「何してるんだよ!!」



誰?
私に怒ってるのは……



「…恭ちゃん。なんで?」


恭「なんでってこっちのセリフ。」


「あははは。」


恭「どうした?」


「何が?」


恭「だって、結愛泣いて…」



私の目から涙から溢れボロボロと泣いていた。
恭ちゃんに会ってホッとして涙が出てしまった。


恭ちゃんは泣き止むまで私を暖かくギュッと抱きしめてくれて、何も聞かないままただひたすら傍にいてくれた。