集会からパトロールが強化され、街は少しだけ平穏に包まれていた。


桜嵐とその傘下の族達のお陰で他の族は何もする事が出来ない。



「平穏。」


陽「俺達のお陰な訳だ。」


「自分で言っちゃうんだね笑」


陽「まぁな笑」


「陽翔も忙しいのに学校に来てて大丈夫なの?」


陽「俺も最初思ったけど、
みんな結愛の事が心配だから一緒におれってさ。」


「みんな過保護過ぎだよ。」


陽「そんな事ねぇよ。
みんな、あいつらがいること知ってるから
心配するんだよ。」


「うん…ありがとう。」


陽「///おう。」



陽翔は私の頭をくしゃくしゃにして照れていた。



陽「蛇鬼の動きもないし、
無さすぎて奇妙だよな。」


「そうだね。
何か企んでいるのかも。」


陽「企むか。
学校にいる間は俺から離れるなよ。」


「分かってるよ。」




普段なら堀江美雨乃が動くはずだけど、動かない。
何かあるはず。
今回は逃げない。
戦ってみせる。