祈颯の声に周りにいた人達が一斉にこっちを見た。
私はそれに驚いて固まってしまった。
晃「どうしたんだ?」
祈「葵依ちゃんが照れてすごく可愛かった!」
晃「マジか!俺も見たかった!」
下「俺らも見ました!
めちゃくちゃ可愛かったです!」
晃「なんだと!ずるいぞ、俺を差し置いて!」
下「晃史さんもここに居れば見れたんですよ!」
その言って、
何故か本人を差し置いて盛り上がっていた。
私はそっとその場から離れた。
はぁ。
ここにいると調子が狂いそう。
そう思った。
美「葵依ちゃん。」
その声に私は反応して振り返った。
美「一緒に向こうで話さない?」
堀江美雨乃はニコニコしながら声をかけてきた。
「弘河玲欧と一緒に居たんじゃ。」
美「玲欧は今、下の子達と一緒にいるから
暇になった私は離れてきたの。」
「そう。」
美「ね、話そう?」
ここで断るのも変だしちょうど良かったから
私はいいよと返事をした。