「へー、よかったね。かずちゃん。」 「うん。本当に誠司くんのおかげ。」 昨日、誠司くんが帰った後、夢とか、今まで思ってたこととか全部話せた。そして、私の夢を理解してくれ、応援もしてくれた。もしかしたら、昔みたいにお父さんと笑えるかもしれない。 「あのさ、前から思ってたんだけど…」 それから瑠璃子ちゃんは言うのをためらっているのか、黙りこんでしまった。 「何?気になるんだけど。」