「…誠司くん。来てくれたんだ…」

「誠司。久しぶりだな。」

「そうだな。てか、お前、まだこんなことしてんのかよ。相変わらず、ガキだな。」

誠司くん…なんかオーラが違う?怖さ8割増しって感じ。

「いいのか?こっちには人質が2人もいるんだぜ。こっちの気が強い女はお前の女だろ?」

「…は?残念ながら、そいつは俺の女でもなければ、俺のダチでもない。むしろ、俺の敵だ。」

敵は言いすぎでしょ…

「てかさぁ、お前ら、緊張感が足りないよ。入り口のヤツらのよえーし。現にさ、」

どさっ。後ろのほうから人が倒れるような音がした。

「俺だけじゃなくて、輝もいるって想像つかないのかよ?」

「お前ら、梓にそんなことして、ただで帰れると思うなよ。」

辻岡くんもいたんだ…

「ってことで、本気で行かせてもらうから。和沙、絶対泣くなよ。」

「誰が…誰が泣くもんか!!」