「何話してたの?」

「別に、誠司くんには関係ない話だから。」

「じゃあさ、和沙はどうして泣きそうな顔してんの?」

「え…」

私、泣きそうなんだ…まだ、忘れきれてないんだ…

「和沙はさ、俺の話聞いてくれるって言ってただろ。俺だって、和沙の話聞くよ。」

「誠司くん…」

「俺に話して。」

「…あれは私が中学校に入学したばかりのときだった。」

そう、私がお父さんを嫌いになったのは____