「私は、そんなありがとうなんて言われる、人間じゃないから…。


でも、雅を助けられてよかった。」


雅が無事で、ほんとによかった。


「ううん。花恋は、私の救世主だよ!」


何度言っても足りない程にね!


と、雅は付け足した。









それからしばらく私達は話し込んだ。



あ、もうこんな時間。




「雅、家に帰ろう。もう、こんな時間だよ?」


「うん、そうだね!花恋、ほんとにありがとう!話し聞いてくれて嬉しかった。」


あ、そうだ。と雅は言った。


「これ、私のメアドね!よかったらメールして!」



笑顔でメモ帳の切れ端を差し出してきた。



――メアド。