女の人も私を見て眼をうるうるさせている。


「ねぇ、その女の人嫌がってるよ?」


「うるせーな!いーんだよっ!お前には関係ねーだろ!」


この二人なんかあるな。


知り合いだ、きっと。


「はぁ。」


「何テメーため息ついてやがんだ!さっさとどっかいけ!」


私はおねーさんの方を見た。


そして口で


ウ・シ・ロ・ニ・サ・ガ・ッ・テ


と言った。


おねーさんは頷いた。




「ねぇ、オニーサン。」



ドゴっ



そう呼んだ瞬間、オニーサンを蹴っ飛ばした。


見事に的中しオニーサンは、空を舞った。