<花恋side>

百合香おばさんの家から私はあの繁華街の路地裏へと向かった。


今日は、なんだか一段と華やかな街だ。



今日ってなんかあったっけ?


繁華街を歩いていると

『ねぇ、あの人さ…。』


『さっきさ、あっちで…ったよ…?』


『こわっ、…危な…ンカしてるの?』


ヒソヒソといろんな人たちが話をしている。



みんな路地裏の方を見ているようだった。


あれ?路地裏に人混みができてる。


何があったんだ?


「きゃあっ!やぁ!」


女の人が悲鳴を上げた。


「何見てんだよ、おめーら!さっさと散れや!」


どうやら、ガラの悪い奴らが女に手を出してるようだ。


野次馬は散っていったが私はどかない。


「おい、そこの女!お前聞こえなかったのか!?見てんじゃねーよ!」


なにこいつ?


「私に言った?」


「そーだよ、おめーだよ!」