「てか、私に関わんないでくんない?あんたたちが私を追い出したんでしょ?」


「は?お前が悪いだろ、どう考えても。」


「だから、何回も言うようだけどねあたしその子になんにもしてないから。」


ビクッと肩を揺らす由美香。


「私、嘘なんかついてないよッ!」


そう言って由美香は泣き出した。


ほんとに女優になれるよ、あんた。



「由美香、大丈夫か?
 てめぇ、マジでふざけんなよ。」


透も翔も。こんな女に騙されて…


「ふざけてないし。」


ふざけてんのはあんたたちでしょ?


「てめぇっ…その口使えなくしてやろうか?」


「別に、やりたきゃやれば?まあ、せいぜいその女の嘘に踊らされてなよ。」


そう言って私はその場から立ち去った。



立ち去る時にふと聞こえたのは。



「ざまあみろ。」


由美香の声だった。



廊下を走り抜け、私は空き教室に入った。



そこに座り込むと、



「っ〜…ふっ…ぇ」


こらえていた涙がでてきた。



どんなに強がったって、強がりは強がりだ。



どうして、私がこんな目に…。



由美香…。許せない…。



私の頭の中には"由美香への復讐"が浮かんだ。