私は教室に向かった。鞄を取りに。



今日はもう授業なんて気分じゃない。



屋上に行こう。



「おい!花恋!どこ行くんだ!?」



「裕翔っ!ごめんね、今日は私屋上に行くね。」



「待て!俺も行く!花恋がいねえと学校に来た意味がねえんだ。」



裕翔はそんなことをサラリと言う。



私はドキッとした。



「じゃ、あ、一緒に行こうか。」



「おう、屋上で待っててな?」