偽りの翼Ⅰ 


―次の日。



「じゃあ、百合香おばさんまたね!唐揚げほんとに美味しかった!」



「そう言ってくれると嬉しいわ!またね、気をつけて帰るのよ?」



「うん、ばいばい!」



そして、私はバス停に向かって歩きだした。



百合香おばさんは私が見えなくなるまでずっと手を振ってくれた。