偽りの翼Ⅰ 



「上がって上がってー!散らかってるけど!」


「うん、ありがとう!おっじゃまっしまーす!」


「どうぞどうぞ」


百合香おばさんの家、何ひとつ変わってないなぁ。


っていうか、全然散らかってないし…!


あっ、そうだ…百合香おばさんは潔癖症なんだったぁ…



「ゆ、百合香おばさん…部屋、散らかってなくない…?」


「えー、ここにホコリがあるじゃないの。」


「は、はぁ…」


そこまで!?いやいや、全然気にならなくない!?


潔癖症って怖い………。


「さあっ、花恋座って!あ、夕飯食べてく?明日、休みだよね!あ、泊まっていきなよ!」

そんないっぺんに言われても。


「百合香おばさん、ありがとう。お言葉に甘えさせてもらおうかな。」


「うんうん、可愛いなぁ、花恋は。何泊でも泊まってけ!」


気持ちは嬉しいんだけどね?


一応、学校っていうものがあるんだ。