偽りの翼Ⅰ 


次の日、私は百合香おばさんに


「百合香おばさん、私。一人で暮らすね…?」


と言った。


「どうして?花恋はここにいればいいんだよ?ここにいていいんだよ…?」


でもね、百合香おばさん。


ずっと一緒にいたら、百合香おばさんが苦しむだけなんだよ。


「ありがとう、百合香おばさんっ。
 でも……。私は前の家に戻って一人で暮らすね。」


一瞬、顔色を曇らせた百合香おばさん。



「花恋が決めたことなら…。
 応援、するわ…。
 でも毎月お米とお金は仕送りするか   ら。」


だけど、百合香おばさんはそう言って承諾してくれた。



「うん…!ありがとう、百合香おばさん!!」


百合香おばさん、本当にありがとう…。


「一人暮らし頑張って、花恋…。」


「うん、頑張るよ。」


そして、ごめんね――――――――。







1週間後、私は百合香おばさんの家を出た。


その時、百合香おばさんはお金の入った茶封筒を私に持たせてくれた。