偽りの翼Ⅰ 


「花恋……。しばらく私の家で暮らしなさい。花恋くらい養えるわ…。」


百合香おばさんの家で?


「百合香おばさん、でもっ!私…。」


「花恋…、自分を責めないで。誰のせいでもないんだよ。」


そう言われて、私は百合香おばさんの家で暮らすようになった。




百合香おばさんと暮らし初めて1ヶ月くらい経った頃だった。


夜中にトイレに行こうと百合香おばさんの部屋の前を通ったら、


「おねえちゃん…っく、おねぇ、ちゃぁぁんっ………。」


――――――百合香、おばさん?


百合香おばさんが泣いていたのだ。


私が、お母さんを…。


百合香おばさんからお母さんを奪ったから…?


ごめんね、百合香おばさん。




「うっひっく…おかあ、さんっ…!おとう、さんっっ…」


ごめんね、お母さん。

ごめんね、お父さん。


百合香おばさんは、きっと…私のことが憎いんだ。


きっと一緒にいちゃいけない。