偽りの翼Ⅰ 

―――次の日。


朝6時30分。   


少し起きるの早かったか?


久しぶりだな、早起きしたのは。


学校、行ってみようかな。


まだ、人に見られるのは怖ぇけど。


花恋に会いてぇ。



それは、素直な気持ちだった。


「おはよう、美羽。」


「あれっ?お兄ちゃん!早起きするなんて珍しいね!!何?学校でも行く気になったの??」


妹の美羽(ミウ)が笑顔で問いかけてきた。


「あ、あぁ。学校行ってみよう、と思うんだ。」



「えっ…!?ほんとに行くの!?」



美羽は、ビックリしてこちらを見る。



「うん。俺行ってみようと思って。」


美羽は、俺が他人恐怖症なのを知っているから、こんなに驚いているのだろう。


「そっか、お兄ちゃんが少しでも前に進めてよかったよ。頑張ってね!」


「ありがとう、美羽。」


「うんっ!」


よし、行くか。


花恋に会いに。


そして、俺は学校に向かった。