偽りの翼Ⅰ 



「次、荒らした報告があれば俺は路地裏に向かおうと思う。お前も、来るよな?」



「あぁ。」



どんな女なのかも見てみてぇしな。



「分かった、お前ならそう言うと思った。」



「よく、お分かりで。」



「伊達に長く付き合ってねぇからな。」



俺らは、いわゆる幼馴染みだ。



小さい頃から何をするのも一緒で、一緒にいることが当たり前だった。



「だな。じゃあ、俺は仕事に戻るから。」



「あぁ。」



そう言って隆史は戻っていった。



影を舞う蝶…。気になるな。



その日はなんだかソイツのことが気になって、帰ってからもなかなか眠りにつけなかった。