「花恋こそ、なんでここにいんの?」


そう聞くと、花恋は


「友達がいないから。」


と言った。


いやいや。会話になってねぇし。


ここにいる理由が、友達がいないからって(笑)


おかしいだろーよ。


でも、そんなお前だから。


俺はお前と話せるんだと思う。


「花恋っていわゆるぼっちか…?」


こんなにかわいいのに。


友達ができねーのか?


いや、かわいいのは関係ねーか。


きっとこいつも。


何かを抱えているんだろうな。


「なんで友達いねーの?」


素直に出た言葉だった。


「いつか、知ることになるよ。この学校にいればね。」


花恋は寂しそうに笑った。



そうか、学校で何かあったのか。


ぼっちの理由も、寂しそうに笑った理由も。



そこにあるんだよな?


お前も、きっと。


俺と同じような傷を抱えているんだな。