俺は花恋から


「どうしてサボってんの?」


と、聞かれた。


いやいや、お前もな。


なんて思いながら、


「いや、俺今まで一回も授業でてねぇから。」
 

って言うと花恋は信じられないと言わんばかりに驚いていた。


なんて表情が変わる奴なんだ。


「…は?嘘でしょ?」


いや、ほんとなんだよ。


俺、人が怖ぇーんだ。


どうしてだろうな。   



お前とは普通に話せるんだよ。



だからな?俺、仲間としか喋れねーんだよ。


仲間―――――

――――――――――月影。(ツキカゲ)


俺を救ってくれた、族だ。


当時総長だった。


桐島咲人(キリシマサキト)


あの人がいなかったら、俺は。


もう、この世にいなかっただろうな。