〈side 裕翔〉

久しぶりに学校に行った日。



使われてない空き教室に入ると、



一人の女が座っていた。



その女は見たことないくらい綺麗な顔だった。



俺が入ったことにビックリしたのか、



「う、わぁ!」



そう叫んだ。



その女の名前は、如月花恋。



彼女にピッタリな名前だと思った。



「聞いたことないな。」




そう言うと、彼女は驚いた顔で、




「聞いたことないの?珍しいね。」




そう言ってきた。





有名なのか?と聞くと、




「うん、悪い意味でね。」




と言われた。




悪い意味?どういうことだ…? 




でも、俺は




「へぇ、そうなんだ。」





と言った。