それから、私達は学校から出た。


「花恋、俺明日からちゃんと学校行くからさ。」  



「裕翔…、ほんとにありがとう。」



「花恋が一人になっていじめられたら大変だからな。」


「……バカ裕翔。」


私、いじめられたりしないよ?


私、喧嘩ばかりしてるんだから…。


そうだ、私。まだ裕翔に話してないことがある。


きっと、あの時裕翔に聞かれてないよね…


けど、今はまだ、隠しておきたい。


「俺は馬鹿じゃねーよ。お前のためだ。」


まだ、裕翔と楽しい時間を過ごしていたい。


ねぇ、裕翔。ありがとう…。


感謝しても足りないね。