そして、あの悪夢は起きた。











「出てけ、お前はもう桜風の人間じゃない」






透……。









「あのさ、早く出てってよ。」





私何かしちゃった…?







「あー…ほんとに勘弁して。もう、顔も見たくないんだよね。」




どうして…








「もう、無理なんだよ。」






何が、無理なの?










「みんな、待ってよ、私何にもしてないよ…!?」





「嘘ついてんじゃねーよ」








「嘘なんてッ『みんなぁっ、怖かったよー…。』







そして―――








「ふふっ」








みんなにバレないように笑う、由美香。








嘘付いてるのはこの子じゃない。














私、みんなのこと信じてたのに…。








みんなは私の事信じてくれないんだね…。