「私はね、嘘つきの塊なんだ」
問いただそうとしたのに、
ペラペラと喋りだした由美香
「意味がわからねえ…俺らは被害者だぜ?」
「そうなんだよ、あれは私のお父さんが絶対的に悪かった。」
「じゃあ、なんで」
「小さい頃から私はお父さんは死んだって教えられてたの。…そりゃそうだよね、犯罪者だよなんて言えないもんね」
「なんで、事件を知ってるんだ?」
「手紙に書いてあった。被害者の家族の名前と、お父さんのしたこと。
昨日ね、お父さん帰ってきたの」
あの警察官、帰ってきたんだ…
「私もね、小さい頃あの辺に住んでてね…今は隣町に住んでるんだけど…
いきなりお父さんが家に来てね、私に向かって『誰だお前』って言ってきたの」
実の娘に対してそれは…
「こっちこそ誰だって感じだったんだけど、お父さんが私のこと思い出したみたいで。名前を呼ばれたの。…由美香って。」

