「私が、姫になってもいいの…?」 誰かに寄っかかりたかった。もう一人じゃ抱えきれなくて。 すべてを透に話すと、彼は。 「俺がお前の居場所になってやる」 そう、言ってくれたんだ。 それから私は桜風の姫になった。 姫になってからは毎日が楽しくて。 透も、翔も、律も、蓮も、和也も。 みんな優しくて。 ここが私の居場所なんだって思えたんだ。 そして、それから1ヶ月くらい後に私と透は付き合い始めた。 「透!!倉庫にいこーよ!」 「おう、後ろ乗って?」 「うんっ!」 それなりに楽しかった。