この日、由美香は倉庫に来なかった。 「なあ、由美香なんでいねぇんだ?」 この時は思ってなかった。 あんなことになるなんて……―――― 「まさか、なあ?透…?」 違うよな?と云うように問いかけてくる翔。 「いや、わかんねえ……」 いつもは笑顔で俺のところに来る由美香。 毎日毎日うざいぐらい、聞こえるあの声。 「俺、ちょっと外行くわ」 そう言って立ち上がったのは優太。 「どこ行くんだ?」 「コンビニ」 「そっか」