「それは俺もわかんねえ。」


 
「まあ、噂なんだろ?」



「ああ…。でも警戒は必要だ。」



「おう。確証が出るまで他の奴らには言わないようにしよう。」



変に誤解されるのは嫌だしな



由美香がもし違った場合のことも考えて。



もしそうだったら………………




俺らはどうすればいいんだ…?



花恋は嘘をついていなかった、って



ことだろ?



「なあ、透。もし、これが本当だったらお前どうするんだ?…アイツのこと。」



翔も、同じことを考えていた




アイツ、とは花恋のことだと分かった。





「どうしよう、な?でももう遅いよな。」




もう関わらないでって言われたし。




「そうだよな…。でももしこの件が本当だとしたらアイツは嘘なんてついてなかったってことだろ?でも、俺らは…」




花恋のことを突き放した。



アイツの味方は俺らだけだったのに。




でも今は違う。



アイツには仲間ができたから…




月影……。