偽りの翼Ⅰ 




「みんなに言ってあるんですか」



「いや、あいつらには言っていない。裕翔にしか話していないよ」



あいつら……




きっとそれは副総長と、幹部たち…



「なんで、俺だけに…?」



咲人さんは1回目を下にやり何かを決心したように前を向いた



「裕翔。次の月影の総長は、お前に任せる。」



「え?」


おれが、総長?




いやいやいや…………



「咲人さんはまだ辞めませんよね?」



「さっきも言っただろう?俺はもう…。あそこに顔を出す気もないよ」



「そんなっ!」



咲人さんは言った。




「だから、お前に任せるよ。」



月影を、今よりも強くしてくれよ




そんな言葉を付け足して。