偽りの翼Ⅰ 


〈裕翔Side〉






俺は、妹の美羽と二人暮らしをしている…



俺の両親はいるようでいない



父はヤクザの組長をやっていて



母は王手ブランドメーカーの社長




だから、二人とも全く家に帰ってこない




俺は産まれたその瞬間から父の仕事を引き継ぐことが決まってた。



だからかな、俺はやりたいことを19歳まで
やっていいと自由を与えられた。



俺の家はそれなりに裕福だったから好き勝手にやった



中学になってからかな、暴走族というものに興味が湧いた



元々親がヤクザだから暴走族に反対はしなかった



暴走族に入るきっかけをくれたのは、



咲人さんだった。



それは、中1の終わり。



「おい、お前喧嘩に興味あるか?」



その一言が俺にとってどんなに嬉しいものだったか。



それから俺は月影に入った。



その頃の月影は強いわけでもなく敵対する族もなかった。



だから、俺らは喧嘩を求めて毎日のように繁華街へ繰り出していた。