「なあ、透。朝から言うの、ちょっと悩んだんだけどさ。」 とても真剣な顔でそういう翔。 「どうした?」 「アイツ…。花恋、月影の姫になったらしいんだ。」 花恋が月影の姫に? なんの、ために? ……いや、そんなの俺達には関係ない。 「そうか。」 俺はただ一言そう言うと由美香の元へ向かった。 花恋が月影の姫になったのは、 少し厄介だったりする。 もしかしたら、月影に俺らの情報を与えているかもしれない。