「月姫に…?」


突然のことに頭がついていかないようで、


隆史さんは眉をひそめる。



「ああ。」




「………いいんじゃないか?」



その言葉を聞いた瞬間私は一気に体の力が抜けた。



「ありがとうございますっ」


今日何度目かわからないこの言葉。



こんなに訳のわからない女を、


姫にしてくれるなんて、



変わった人たち。





「で、あとは…」




あれ?まだあったの!?




「花恋、月影の姫に、月姫になってくれるか…?」



そっか。


私はもう、月姫になるつもりでいた。



…もう一度信じてみよう。







「はいっ!」




月影という、世界クラスの族に惹かれた私。



今日、月姫になりました。