しばらく待つと腕の中から解放された。 「ごめん。敵に見られたかもしれない。」 あー、そういうことか。 桜風にいた時にこんなことは何回もあった。 それで顔を隠すためにってことだよね。 さすが全国クラスの総長。 私じゃ全然気づかない気配すら感じ取ったんだ。 「大丈夫。自分の身は自分で守れるようになったから。」 そう、桜風にいた時とは違う。 透に護られてた私じゃない。 「そっか。」 行こう、と私が言うと 「ああ。」 裕翔は歩き出した。