次の日。
BBQなうです。
クラスで役割分担することになっていて、女子は料理、男子は火の準備などのセッティングだ。
「どぉりゃー!!!」
ととととととと。
華麗にタマネギを切るわたしに、周囲はちょっと引いてる。
わたし、これでも料理は得意なんです。
食欲旺盛な女子はだいたい料理好きが多いからね!
「あんたの料理の腕前だけは尊敬するわ…っ、痛っ…」
隣でピーマンを切っていた萌は余所見していたせいで指を切ったみたいだ。
萌、けっこう不器用だからな〜…。
「萌、大丈夫か?」
どこからともなく宇が現れて、萌の手を取る。
手際よく血を拭き取り、消毒して絆創膏を貼ってあげていた。
「…ったく。余所見してないで、気をつけろよ?」
「…ありがと、宇。」
美男美女のスマートなやり取りに、周囲は男女関係なくほぅ、と息を呑む。
ていうか、あんなにスマートに手当してる宇、わたしより絶対女子力たかいよね?
「おーい花音、口空いてるぞ?」
「…ハッ!」
気づいたら宗介が横にいて、わたしのアホ面見て笑っていた。
「お前もそそっかしいんだから…気をつけろよ」
「…うん、ありがとう」
そんなこんなで、楽しい二日目も過ぎ去っていくのだった。
