学校でも家庭でもヘラヘラ笑ってた。 誰があの頃のあたしがあんなに心が荒れているなんて気付いただろう。 きっと誰も気付いてなかった。 クラスで1番仲のいい友達ですら、 「知佳は好きな人いないの?なんで彼氏つくらないの?」 そう聞いてきた。 あたしは 「あんまり興味ないし。」 なんて話しながらヘラヘラ笑っていた。 心の底は全く違ったのに、いつも笑っていた。