陽と付き合うようになって2か月が過ぎ、初めての夏が来た。


いつの間にか陽という呼び方にも慣れていた。

海に行ったり、花火をしたり、ドライブや買い物も行ったし、夜に居酒屋にお酒を飲みに行くこともあった。


仕事が忙しくて会うことが出来ない日もあったけれど、少しずつ8年間の月日を埋めていった。

もちろん喧嘩だってあったし、将来について悩むことも多かった。

けれど陽のことを知る度にどんどん好きになっていた。


 1ヵ月前、大喧嘩をした時、二人でお互いの過去のことを話した。

陽の結婚直前の破断のことも、あたしのヒロアキのこと、ショウヘイのこと、シンちゃんのことも全て話した。