お互い冗談を言い合いながら、食事は2人で楽しく進んでいった。

デザートのジェラートが出された時にはあたしはお腹だけじゃなく心まで満腹だった。

先生と2人でこうやって笑っていられる時間が出来ただけであたしは幸せだと感じていた。

そんなことを考えながら気付くとデザートを食べる先生を見つめていた。

「何?」


先生が気付いてあたしに声をかけた。

「いや、何でもありません。」

そう答えて俯こうとすると、今度は先生があたしを真剣に見つめているのに気付いた。

「何ですか?」

「知佳、何か綺麗になったな。」