先生とあたしは、それからメールのやり取りをして、待ち合わせの場所や時間を打ち合わせした。

なんだか、高校生に戻ったようなドキドキ感だった。

いつもと違うクローゼットからワンピースを出してみたり、髪型もいろいろと試してみたりした。


前日の夜は、まるで小学生が遠足に行くかのように、緊張と興奮で眠れず、寝ているシンちゃんに怒られた。


デート当日は、よく晴れた日だった。

あたしはいつものようにシンちゃんを仕事へ送り出した。

それから洗濯や掃除をして、燃えるごみを出しに行った。

ごみの収集場所まで歩きながら、もしシンちゃんと結婚したらこんな日が続くのだろうかという考えが、ふと脳裏をよぎった。


そしたら急にシンちゃんに後ろめたい気持ちが心の大半を占めはじめてしまって、自分の気持ちを優先してしまったこと少しだけ悔やんだ。