一方、恋愛の方はというと、あたしは、相変わらずシンちゃんとも付き合っていた。

この3年の間にシンちゃんとの間にも色々なことがあった。

泣いたり、笑ったり、時には怒りで震えることもあった。

それでも、自然体でいることが出来て、同じ仕事をしてお互いを理解しているシンちゃんとの恋愛は順調そのものだった。


正式なプロポーズなんてされてはいなかったけれど、きっと近い将来、あたしはこの人と結婚するのだろうと思っていた。

普通の幸せが一番幸せなのだと思っていた。


定時制に通っていたシンちゃんとあたしは卒業の年が一緒だった。

お互いが社会人となり、シンちゃんは整形外科のリハビリ科に就職していた。