やっと気持ちが通じた嬉しさと戸惑い、何がなんだかわからない涙だった。

「考えたいと思います……」

あたしは泣きながら先生に伝えた。

「わかった。ゆっくりでいいから。俺、結構待てるし。」


そう言って笑ってくれる、先生の優しい笑顔が、あたしの胸を締め付けた。
 

先生は、夕日が沈んだ後に車を走らせ、あたしの家の近くの駅まで送ってくれた。


家に帰って、お風呂に入りながら一人で部屋で考えた。


先生にやっと通じた気持ちが嬉しかった。