8月15日。

先生の何気ないメールにあたしの心の糸が切れてしまった。

きっと先生との恋愛は、もう無理なんだと確信した。

単なるサキに対しての小さなヤキモチが、少しずつ積み重なり、あたしの心は凍結してしまった。


先生と出逢ってからの数カ月、一途に先生だけを思い続けた。

だから一人で大丈夫だった。
でももう一人では立っていられない気がした。
また前の自分に戻っていく気がして辛かった。
 

あたしは、一日中落ち込んだ。
いろいろと考えすぎて、夜に電話した。

メル友のショウヘイに電話をかけたのだ。誰かの支えが欲しかった。


いつもショウヘイはあたしの恋愛相談に乗ってくれていた。
いつも励ましていてくれた。
優しい言葉をかけてくれた。
あたしは誰かに頼りたかった。


今までの恋愛は、傷ついても誰にも頼らなかった。

でも今回だけは誰かに頼りたかった。

ショウヘイにというわけではなく、誰でもよかった。