俺様王子?!

【龍斗】



今は、美姫が作ったシチューを食い中。
予想以上に美味くて驚いた。


「……美味い……」


俺が言うと、


「本当?よかった~!」


凄く喜んでくれた。
ハッキリ言って美姫のことは好きじゃない。
ただ、さっき初めて女に『嫌い』と言われた。
今までの女は、逆に『好き』と言いまくってきた。
でも、美姫は違った。

初めて、惚れさせてやりたいと思った。

そんな女初めてだったから、おもしろいと思ってな………。

そんな事を考えていたら、あんなことを言っていた。


「あ、龍斗?お風呂先にいい?」


「いいぜ。一緒に入るか?」


「冗談いわないでよ」


「冗談じゃ無いけど?」


「バーカ!」


――バンッ――


行きやがった… つーか俺ってSかも…いや、Sだな(笑)
じゃあ、美姫はMだな(笑)顔めちゃくちゃ赤かったし。
ほんと、からかいかいがある。

あ、いい忘れてたが俺には●裏●と○表○がある。
何故かは、親父が理事長。だから、評判を気にして俺に
『外では、いい子にしてろ。勉強もして運動もして、何でも一番になるんだ。先生や友達には、いつも笑顔でいろ。いいな。』

嫌だったが、普段の親父はスゲー優しくて大好きだったから、言われた事を守った。

でも…初めて無意識のうちに裏を出していた。
…美姫…
何でだろうな…


しばらくして、美姫が上がってきた。


「龍斗?次いいよ?」


「あぁ、ThankYou」


「じゃあね~。」


俺は風呂に入った。すぐに上がった。

だが、俺のSは後一時間後に始まる。