青空の下月夜に舞う 3

「例えばさー。賑やかな人がいい、とか」

「あんまりやかましいのは……」

「じゃあ、物静か系?」

「気を使うのも嫌だなあ」

「チャラ男系と硬派系どちらかと言えば?」

「……中間?」

「もう!!」


バシャッとお湯をかけられる。

だって、聞いてる内容が極端すぎるよ。


「あはははは。すみません、私ピンとこなくて。誰かを好きになる事があり得ないと思っていたので」

どんな人がタイプって考えたことがないかも。

あ、だからテレビ見てても、共感できないのかな。
ドラマにあんまり感情移入しないや。

つくづく寂しい女だな私。


鼻で笑うのは自分自身に。

でもこういうのっていいな。

私も普通にこんな話が出来るんだな、と。
やっぱりちょっとまだ他人事だけど。