青空の下月夜に舞う 3

慶太郎と響の喧嘩は見たことある。

圧倒的だったにしても、祐也はどうなのか分からない。

今……祐也以外の声は四人は居るだろう。


大丈夫なの?普通に考えて大丈夫じゃない状況に、足が震える。


怖い。
当たり前の感情だ。

喧嘩だけでも、怖いのにこんなに近くで……しかもどうなっているのか分からない。


「がっ!……かはっ、」

「ふくっ……!あ"~……っ!」


殴られてるか、蹴られてるか。
それすら見えず、聞こえてくる音だけがたよりなこの状況。

私が行ったらすべて解決なんじゃないの?
祐也が……もし血まみれで倒れてたらどうしよう。

私のせいでそんなだったら……


怖くて震える膝を、思いっきり殴り、やかましい心臓を押さえて、腰を上げようと力を入れた。