青空の下月夜に舞う 3


「お前、ムカつくなぁ。その喋り方。年上に敬語使えねえのかよ」



ーーゴツ。



思わず目を見開いた。

ゆう、や?


話してる相手の声色が、ガラリと変わって。
聞こえてきたのは、骨がぶつかる音。


そして。


「“絶対に動くなよ”」


私宛なのか、相手なのか。
はっきりとした口調で、言い放つと。


「動くに決まってんだろ。馬鹿かお前」


相手側のまた違った人の声がして。


「調子に乗んじゃねぇぞ!……がはっ!」

「うっ……!」

「いっ!上原てめぇ!殺してやるよ!」




聞こえてきたのは、人の怒号と……恐らく人を殴るーー骨が。体がぶつかる音。

直ぐそばで。ほんの二メートル程先。